卒団スライドショーは1か月・700枚・4曲だった|制作の実際の作業量

卒団式スライドショー制作の実際の作業量を数字で解説する記事のタイトル画像 子どもの成長を記録する

卒団式のスライドショーを任されたとき、多くの人が最初に知りたいのは「どのくらい大変なのか」だと思います。

作り方の手順は調べれば出てきます。ただ、実際に何日かかって、写真を何枚使って、どんな生活になるのか——そこまで書かれているものは、あまり見かけません。

私は小学校と中学校で1回ずつ、計2回作りました。この記事では、そのときの実際の数字と、作業の中身を、10年グラウンドに通ってきたお父さんカメラマンの実体験としてそのままお伝えします。

これから担当する方が、自分の作業量を見積もるための材料になればと思います。

  • 2回分の制作期間・写真枚数・使用曲数の実データ
  • 追われて作った1回目と、余裕を持って作った2回目の違い
  • 前日の会場確認で起きたこと

数字で見る、卒団スライドショー2回分の制作規模

卒団式スライドショーを制作している動画編集ソフトの作業画面

小学校の卒団式で使うスライドショーを制作していたときの画面です。当時は必死でしたが、思い返すとすごい枚数を使っていたことが分かります。

まずは、2回分の実際の数字を並べてみます。

項目 小学校の卒団式 中学校の卒団
動画の長さ 約18分 約8分
使った写真 約700枚 250枚前後
使用曲数 4曲 2曲
制作期間 約1か月 約2週間
上映方法 会場のスクリーン(DVD) LINEでデータ共有

小学校のときは18分の動画に約700枚を使いました。当時のフォルダを見返して、自分でも驚いた数字です。

構成は、オープニングの選手紹介で1曲、試合の思い出をまとめたパートで2曲、最後のエンドロールで1曲の計4曲。この規模を作るのに、約1か月かかりました。

中学校のときは規模を抑えました。選手紹介で1曲、3年間をまとめたパートで1曲の計2曲、写真は250枚前後です。それでも2週間かかっています。

写真250枚・2曲でも2週間。これが実感としての目安になると思います。

⚠️ 重要ポイント:曲を決める前に、扱いを確認しておく

市販の楽曲を使う場合、上映のしかたによって扱いが変わります。学校や会場で流すのか、DVDやデータにして配布するのかで条件が異なるためです。曲を決める前に、主催者や学校の担当の方へ一度確認しておくと安心です。あとから差し替えると、構成そのものを組み直すことになります。

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制作の手順そのものはこちらで解説しています。何をどの順番で進めるか、まずはこちらをご覧ください。

1回目:夜中1時に起きて、朝6時まで作業した1か月

小学校のときの1か月は、いま振り返っても本当にきつい期間でした。

理由は単純です。取りかかるのが遅れたからです。シングルファザーで日中は仕事、土日は野球。なかなか手をつける時間と労力が出ないまま、気づけば卒団式まで1か月を切っていました。

そこから慌てて動き始めたのですが、決めることが本当に多い。写真を選び、音楽を決め、構成を組み立てる。本当はもっと時間をかけたかったというのが正直なところです。

そして、作業時間をどう確保したか。ここが問題でした。

撮影するカメラマン

梶原(管理人)

最初は夜に作業していたのですが、眠気がすごくて全然進まなかったんです。それで、一度息子と22時に一緒に就寝して、夜中の1時に起きる。そこから朝の準備を始める6時まで、ぶっ通しで作業していました。

1日あたり、およそ5時間です。これをほぼ1か月毎日続けた計算になります。結果的にこの方法で進みましたが、これは真似しないでいただきたいというのが本音です。

⚠️ 重要ポイント:睡眠を削る前に、規模を見直す

私がやった深夜1時起床は、あくまで追い込まれた末の非常手段です。体調を崩せば元も子もありませんし、仕事にも影響します。時間が足りないと分かった時点で、曲数を減らす、写真の枚数を絞る、演出を簡素にするといった調整のほうが現実的です。動画は短くても伝わります。無理をして完成させることが目的ではありません。

そして、卒団式の前日にようやく完成しました。ぎりぎりでした。

いちばん大変なのは、間違いなく写真選び

子ども別にフォルダを作り候補写真を振り分ける少年野球スライドショーの制作画面

卒団アルバム用に作ったフォルダです。子どもの名前別にフォルダを作って誰が何枚あるかを数えられるようにしました。この形にするまでが、いちばん時間のかかる工程です。

2回作って、これは自信を持って言えます。いちばん大変なのは写真選びです。

編集ソフトの操作でも、音楽の選定でもありません。撮影期間が長く、枚数が多いほど、素材が多いということになる

私は毎週土日に撮っていて、年間4〜5万枚になります。息子が本格的にレギュラーで出だした時期から小学校の卒団式の時点でも、すでに10万枚前後の中から700枚を選ぶ作業でした。

そこから特定の子の写真を探し、選び、音楽とも合わせながら構成していく。この作業が圧倒的に重いのです。

毎試合きちんと撮っているお父さんカメラマンほど、この負担は大きくなります。素材が豊富なことが、そのまま作業量になって返ってくるからです。

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スライドショーで一人ひとりの枚数を揃えられるかは、普段どこを撮っていたかで決まります。ベンチの子の写真がないと、後から取り返せません。

フォルダ管理が甘いと、探す時間が倍になる

ここで痛感したことがあります。フォルダ分けをしていても、それだけでは足りないということです。

日付ごとにフォルダを分けていても、そのフォルダに何の写真が入っているか分からなければ、結局は開いて確認する作業が発生します。数年分となれば、その回数は膨大です。

フォルダ名で中身がある程度わかる状態にしておく。それだけで、この工程の時間が大きく変わります。普段の管理が、数年後の自分を助けるということです。

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この経験があって、フォルダの名前の付け方を見直しました。数年後に探せる形にしておく方法です。

DVDの書き出しと前日の会場確認

動画が組み上がれば終わり、ではありませんでした。データを形にして、会場で本当に流れることを確かめる。ここに、思っていた以上の時間と神経を使っています。

書き出しで何度も心が折れた

18分の動画となればデータ容量は膨大になります。当時のパソコンはスペックが高くなかったため、書き出しの段階で問題が続出しました。

  • 何度やっても書き出せず、パソコンが再起動してしまう
  • 書き出せたとしても、画質を落として容量を下げたときだけ

本当に焦りました。写真の入れ替えや文字入れなど、まだ微調整したい箇所は残っていたのです。ただ、下手に触ってまた書き出せなくなったらと考えると、手を出せませんでした。

そこで決断しました。「もうこのデータを完成品として出そう」と。

結果的には、この判断でよかったと思っています。手元で100点を目指すより、当日きちんと流れることのほうがはるかに大事だからです。

前日の会場確認で、スタッフの方と2人で泣いた

卒団式でスライドショーを上映した会場とスクリーンの様子

小学校時代に卒団式が行われた会場です。当日、会の終盤にこのスクリーンに私が作ったスライドショーの映像が流れました。

前日、そのDVDを会場へ持ち込みました。担当のスタッフの方と一緒に、映像がちゃんと映るか、音声は出るかを確認する作業です。

ここは絶対に外せない工程です。当日に流れなければ、1か月の作業がすべて無駄になります。

撮影するカメラマン

梶原(管理人)

無事に流れてきたとき、安堵と達成感でその場で泣いてしまいました。そうしたら、そのスタッフの方もお子さんがいらっしゃるとのことで、動画を見て感情移入して泣いていて。2人で前日に大号泣した、いい思い出です。

本番前日に、まだ誰も見ていない場所で。あれは特別な時間でした。

そして実務的にも、前日確認は必ずやってください。DVDが読み込めない、音が出ない、画面比率が合わない。

会場の機材との相性は、持ち込んでみないと分かりません。前日なら、まだ打つ手があります

2回目:夏休みに、息子に隠れて2週間

中学校のときは、状況がまったく違いました。

まず、誰かに頼まれたわけではありません。会場を借りての式もなく、私が勝手に作ってLINEで共有したものです。つまり締め切りがありませんでした

小学校のときの苦い記憶があったので、今回は夏休みの期間を使ってコツコツ進めることにしました。それでも2週間はかかっています。

ただ、この制作にはもうひとつ難しさがありました。息子にバレてはいけないということです。

我が家には、野球部の子も含めて毎日誰かしら友達が遊びに来ていました。パソコンで自分たちの写真が並んでいるのを見られたら、その時点でサプライズが台無しになります。

だから昼間、隠れながら作業していました。いま思えば、これも含めていい思い出です

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選べるのは、撮ってあるものだけです。小学校のスライドショーで最初の頃の写真を探して、そこで初めて気づきました。

1回目と2回目で、何が変わったか

1回目(小学校) 2回目(中学校)
締め切り 卒団式の日程で確定 なし(自主制作)
作業時間 深夜1時〜朝6時 夏休みの昼間
ソフトの習熟 操作を覚えながら 迷わず進められた
精神状態 常に不安とプレッシャー 落ち着いて進められた

いちばん大きかったのは、締め切りに追われていないことだったと思います。時間に余裕があると、写真を選ぶ判断も、構成を考える余裕も変わってきます。

逆に言えば、1回目に感じたしんどさの多くは、時間不足から来ていたということです。技術的な難しさより、締め切りとの戦いのほうが大きかった。

だからこそ、これから担当される方には「とにかく早く始めてください」とお伝えしたいのです。

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2回目はLINEで共有しました。データが重いときの送り方と、アルバムにまとめる手順です。

まとめ:卒団スライドショーは規模を知れば逆算できる

卒団スライドショーの制作は、確かに大変です。ただ、どのくらい大変なのかを知っていれば、備えることはできます

18分・700枚・4曲なら1か月。250枚・2曲でも2週間。この数字を目安に、自分がどれくらいの規模で作るのか、いつから始めるべきかを逆算してみてください。

  • ✅ 写真250枚・2曲でも2週間。規模から逆算して着手時期を決める
  • ✅ いちばん重いのは写真選び。普段のフォルダ管理が効いてくる
  • ✅ 書き出しと前日の会場確認まで含めて、日程に余裕を持つ

そして、これだけは言えます。大変だった記憶より、完成したときの記憶のほうが強く残ります

前日の会場で泣いたことも、息子に隠れて作業したことも、いまでは笑って話せる思い出です。

担当することになった方は、ぜひ早めに動いて、追い込まれずにその瞬間を迎えてほしいと思います。

本記事は2026年現在の管理人の実体験に基づく内容です。制作にかかる時間や必要なパソコンのスペックは、動画の長さ・使用ソフト・環境によって大きく異なります。楽曲を使用する際は、著作権の取り扱いについて主催者や関係者にご確認ください。
※掲載写真は、個人が特定できないよう加工しています。

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