「どうせスマホで撮れるし」「買っても使いこなせないかも」――そんな迷いを抱えながらも、15年前、息子が生まれたことをきっかけにカメラを手にしました。
最初はうまく撮れず悔しい思いも。でも続けてきたからこそ気づいたことがあります。
この記事では、カメラを始めたきっかけから、最初の1台の選び方、単焦点との出会いで写真が激変した瞬間までを率直にお伝えします。
これから最初の1台を選ぶ方の、背中を押すヒントになればうれしいです。
- カメラを始めた実際のきっかけと、最初の1台の選び方でつまずいたポイント
- キットレンズから単焦点レンズに変えたときの「激変体験」の中身
- 写真を撮り続けることで生まれた、チームとのつながりと気づき
「買ったとて使うだろうか」――カメラを買うまでの葛藤と、背中を押した瞬間
ずっと漠然と「カメラ欲しいなぁ」と思っていました。でも、買ったとて使うだろうかという気持ちもあり、なかなか踏み切れなかったんです。
そんな私の背中を押したのは、息子が生まれたことでした。
あまりのかわいさと、この瞬間をもっとキレイな画像として残したいという気持ちが強くなって、ある日家電量販店へ足を運びました。

梶原(管理人)
キヤノンやニコンという名前は何となく知っていましたが、何がいいのか・どんな違いがあるのか、全くわかりませんでした。たまたま接客してくれた店員さんがSONYの一眼レフをすすめてくれて、当時のエントリー機として比較的新しかったα57のダブルレンズキットを購入しました。
知識ゼロでの購入でしたが、「これで雑誌みたいな写真が撮れるぞ!」と胸を躍らせていました。
今振り返ると、最初の1台に迷ったら、まさにこのときの私のように「エントリー機のダブルレンズキット」を選ぶのは正解だったと思います。
標準ズームと望遠ズームが両方ついてきて、いろんな場面をとりあえず撮れる。メーカーはどこでも大差ないので、店頭で触って構えやすいもの、店員さんが親身にすすめてくれたものを選べば十分です。
まず1台持って撮り始めることが何より大事でした。
「スマホと変わらない写真しか出てこない」――キットレンズ時代の正直な感想
意気揚々とシャッターを切ってみたものの、正直なところ「あれ?思ってたんと違うぞ」となりました。なんかスマホで撮るのとあんまり変わらないぞ、と(笑)
今思えばそりゃそうですよね。ダブルレンズキットは標準ズームレンズと望遠レンズのセットなので、普通に撮ってもボケ味は出づらいんです。
そんなことも知らなかったのですが、それでも息子の写真はかわいいし、スマホよりも画質はキレイ。それはそれで楽しかったですね。
⚠️ 重要ポイント:キットレンズでボケ写真を期待するのは難しい
ダブルレンズキットに含まれるズームレンズは、絞り値(F値)が大きめのため、背景を大きくぼかす撮影には向いていません。「一眼レフなのになぜボケないの?」と感じたら、レンズの特性が原因かもしれません。本体を買い替える前に、まずレンズを見直すと解決することが多いです。
| 比較項目 | キットズームレンズ | 単焦点レンズ(例:50mm F1.8) |
|---|---|---|
| ボケ感 | 出づらい | 出やすい(F値が小さい) |
| 価格帯 | セット込みで比較的安価 | 1〜数万円〜(ピンキリ) |
| 用途 | 汎用(広角〜望遠) | ポートレート・人物撮影に強い |
| 初心者向けか | ◎ 最初の1本に最適 | 〇 慣れてきたら試す価値あり |
「騙されたと思って安い単焦点を買ってみろ」――沼への入口になったあの一言
転機は、同時期にカメラを始めた近所の仲良し夫婦の旦那さんの一言でした。

梶原(管理人)
「騙されたと思って安い単焦点レンズを買ってみろ。撮れる写真が激変するよ」と言われ買ってみたら……そこからが本格的にカメラにハマった瞬間だったのを、今でも覚えています。もっと綺麗に撮りたい、素敵な瞬間を収めたいという思いが一気に強くなりました。
ここで初心者の方に、私の経験からひとつだけお伝えしたいことがあります。
もし「一眼を買ったのにスマホと変わらない」と感じているなら、次に買うべきは新しい本体ではなく、「50mm F1.8」あたりの単焦点レンズです。
新品で2〜3万円台、中古なら1万円台で見つかることもあります。各メーカーが手頃な価格で出している定番レンズで、”撒き餌レンズ”とも呼ばれます。
これ1本で写真が別物になります。ちなみに私が今もカバンに入れているのは35mm F1.8です。50mmでも35mmでも、キットレンズとの差は一目でわかります。
APS-C機なら35mmのほうが少し広く写るので、集合写真にも使いやすいです。
私はこの一言に従って本当に世界が変わったので、当時の私と同じ迷いを持つ方にこそ試してほしいんです。
そこからはレンズ沼の始まりでした。フルサイズ本体のα7Ⅱを購入し、カールツァイスのPlanar T* 50mm F1.4、Sonnar T* 135mm F1.8と次々と単焦点レンズを購入しては撮り漁っていました。
基本的に撮影対象は息子や人物が中心だったので、当時はほぼ単焦点レンズばかり選んでいました。

息子がまだ保育園だった頃、仲良し家族のお出かけで撮影した一枚です。このときに初めて単焦点レンズを装着して撮影しました。
それまでのズームレンズとはまるで違う明るさと、とろけるような背景のボケ感に、シャッターを切った瞬間から圧倒されました。
最初はズームができず自分が動かないといけないことに慣れず、少し違和感がありました。
でも慣れてくると、自分が動けばどんな構図でも作れるという感覚に変わっていきました。この一枚が、カメラの楽しさを本当の意味で知った写真です。

梶原(管理人)
モニターで確認した瞬間「え、何これ全然違う」って声が出ました。それまでのレンズで撮った写真と並べると、もう戻れないくらいの差があって。「騙されたと思って」という言葉どおり、本当に騙されたように世界が変わりました。あの日の写真は今でも大事に残っています。
撮りたいものが変わるとレンズも変わる――保育園・小学校・少年野球という変化
息子が保育園・小学校へと進むにつれ、撮影シーンも大きく変わってきました。運動会や遠い場所からの撮影では、単焦点1本では対応しきれなくなってきました。
そこで望遠ズームレンズも購入し、逆に単焦点1本で撮ることは少なくなっていきました。
やはり「自分が今撮りたいものは何か?どんな場面で撮ることが多いか?」で必要なレンズは変わってきます。
これはカメラを続けて実感した、大切な考え方のひとつです。そして息子が少年野球を始めたことで、試合を見に行ってはチームのみんなの写真を撮るようになりました。
自分はもともと写真を撮るのが好きだし、どうせ撮るならみんなに喜んでもらえたらという気持ちで撮り始めました。

保育園の運動会で、かけっこに出場した息子を撮影した一枚です。会場は小学校のグラウンドを借りて行われていたため、スタートからゴールまでかなりの距離があります。
単焦点レンズでは選手に寄りきれず、動く被写体を追いながらピントを合わせ続けることの難しさをこのとき初めて実感しました。
「もっと寄りたい」「動きに追いつきたい」——そう感じた瞬間が、望遠レンズやズームレンズの必要性を体で理解した最初の経験でした。
撮りたい場面が変われば、必要な機材も自然と変わってくることを教えてくれた一枚です。

梶原(管理人)
単焦点レンズが大好きになったタイミングで迎えた運動会だったのに、「全然追いつけない」という悔しさを味わいました。自分が走って選手に近づくわけにもいかないし(笑)。これが望遠レンズを真剣に考えるようになったきっかけです。「あのシーンを撮りたい」という気持ちが、次のレンズを教えてくれるんだと実感しました。
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写真がつないでくれた縁――少年野球チームの保護者と「ありがとう」が増えた理由
撮り始めた頃、頭のどこかに「これは自己満足なんじゃないか」という気持ちがありました。誰に頼まれたわけでもない。ただ自分が撮りたいから撮っている。 そう思っていたんです。
その考えが変わったのは、撮った写真を渡すようになってからでした。
チームの子たちを撮り始めたら、想像以上にみんなから喜んでもらえました。たくさんの感謝の言葉をいただくようになり、交流もぐっと増えました。
写真を話のきっかけにして、学年が違う保護者の方とも話す機会が増えました。息子が卒部しても「下の代も写真を撮りに来てね!」とお誘いが本当にきたりして(笑)
息子の応援だけでなく、自分も本当に楽しい時間を過ごさせてもらっていると感じています。
カメラを続けてわかったことは、カメラは成長過程を残してくれるものだということ。そして静止画でも、その時の情景をちゃんと思い出させてくれるものだということです。
何年も前の写真でも、見たらちゃんとその時のことが蘇ってきます。動画のように動きや音声はないけれど、だからこそ一瞬を丁寧に切り取り、残すことに意味があると思っています。

小学校の公式戦、試合の合間のちょっとした休憩時間に撮影した一枚です。試合中でないためカメラを向けると、子どもたちが我先にとカメラの前に集まってきて、笑顔やポーズをとってくれました。
真剣な試合写真とはまったく別の、あどけない素顔がそこにありました。試合中には絶対に撮れない表情です。
カメラを向けると子どもたちが集まってくる——それだけで、写真を撮り続けてきてよかったと思える瞬間でもあります。
「またあのカメラのお父さんだ」と認識してもらえるようになったのが、チームとの距離が縮まったサインでした。

梶原(管理人)
カメラを向けたら全員が一斉に走ってきて、みんなで競うようにポーズを決めてくれた。このときの写真は今でも大好きな一枚です。試合写真はもちろん残したいけど、こういう「素の瞬間」が後でアルバムやスライドショーに入ると、見た人が一番笑顔になるんですよね。写真がチームをつないでくれているんだと、あらためて感じた場面でした。
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まとめ:カメラを続けてわかった3つのこと
カメラは「うまく撮れないから」と諦めるのではなく、一歩ずつ試しながら続けることで見えてくるものがあります。
私の体験が、これからカメラを始めるお父さんの参考になれば嬉しいです。
- ✅ 最初の1台はエントリー機のダブルレンズキットで十分。まず1台持って撮り始めることが大事
- ✅ 「スマホと変わらない」と感じたら、本体より先に数千円台の単焦点レンズ1本で写真は激変する
- ✅ 「何を撮りたいか」が変われば必要な機材も変わる。写真はチームの絆をつなぐツールにもなる
本記事は管理人の実体験に基づく内容です。カメラや機材の仕様は変更になる場合があります。最新情報はメーカー公式サイト等でご確認ください。
※掲載写真は、個人が特定できないよう加工しています。

