少年野球の遠征試合で初めての球場に行くときは、試合開始の2時間前に着き、どちらのベンチかを確認してから、外周を1周(5分ほど)して撮影場所を決めておきます。
一塁側と三塁側では見え方が違うので、両側への行き方も確かめておきます。
外野まで狙うなら、換算400〜500mm級の望遠が必要かどうかも、このとき見ておきます。
後半では、県大会で初めての球場に行った日の実例と、下見をしていても移動が間に合わなかった失敗をお伝えします。
- 遠征試合で何時間前に着き、下見で何をするか
- 球場を1周しながら見ている4つのポイント(外野までの距離を含む)
- 下見をしても、実際に撮ってみないと分からないこと
遠征試合は試合開始の2時間前に着いて下見する
初めての球場では、試合が始まってから撮影場所を探すと、初回はほぼ撮れません。
どこから撮れるのか、反対側に回れるのか、フェンスに切れ目はあるのか。それを考えている間に、初回は終わってしまいます。
私は遠征のときは、だいたい試合開始の2時間前には会場に着くようにしています。着いてからの動き方は、状況によって2つに分かれます。
- 自分たちの前に別の試合がある場合:その試合を見ながら、周りを歩いて確認します。実際にプレーが行われているので、「この位置からだとこう見える」が分かりやすいのが利点です
- 自分たちが第1試合の場合:選手がアップしている時間を使って歩き回ります。試合前のシートノックが始まったら、その場所から見え方を試し撮りしておくと、本番で迷いません
前の試合がある日は、特に条件がいいです。プレーが動いている状態で、見え方や明るさを確かめられるからです。
⚠️ 重要ポイント:よそのチームの試合で試し撮りしたら、すぐ削除
前の試合でプレーしているのは、よそのチームの子どもたちです。
試し撮りした写真は、その場で見え方を確認したらすぐに削除します。
保存も共有もしません。確認したいのは選手ではなく、その位置から撮れるかどうかだけです。
まず確認するのは「どちらのベンチか」

息子の1つ下の代が県大会に出場し、初めて試合をした県内の球場です。全景は撮れていませんが、ベンチ付近の応援席がフェンスで囲われているのが分かります。
球場に着いて最初に確認するのは、自分たちが一塁側と三塁側、どちらのベンチに入るのかです。ここが決まると、メインでどちら側から撮るかが決まります。
一塁側と三塁側では、見え方が変わります。たとえば右打者の顔は一塁側から、左打者の顔は三塁側から見えます。
ピッチャーは、右投げなら三塁側、左投げなら一塁側から撮ると、腕の振りと顔が写ります。
攻撃中に打席を狙うなら自陣側、味方のベンチを撮るなら反対側。試合中はこれに合わせて移動します。
ただ、球場によっては反対側に行きづらい構造になっていることがあります。大回りしないとたどり着けなかったり、そもそも通路がなかったり。
だからこそ、どちら側になっても動けるように、事前に見ておく必要があります。
球場の外周を1周して見る4つのポイント
ベンチの位置が分かったら、外周を1周します。時間にすれば5分ほどです。歩きながら見ているのは、次の4つです。
① 保護者の応援席がどこか
まずは正規の応援スペースです。どこに座るのか、どのくらいの広さがあるのかを確認します。ここが撮影の基本の拠点になります。
② 応援席以外に、座れる場所・見やすい場所はないか
意外と大事なのがこれです。応援席ではなくても、グラウンドが見やすい場所や、腰を下ろせる場所が見つかることがあります。
外野寄りのスタンド、通路の脇、少し高くなった場所などです。ここを知っているかどうかで、撮れる写真の幅が変わります。
③ フェンスやネットの切れ目はどこか
遮るものがない場所を探します。金網越しでも撮れますが、切れ目から撮れるなら、そのほうがきれいに撮れます。
④ 外野までどのくらい離れているか
応援席や見つけた場所から、外野がどのくらい遠いかも見ておきます。外野の選手の表情まで狙うなら、換算400〜500mm級の望遠が必要です。
私の望遠ズームは、APS-C機に付けて換算525mmまで届くので、外野が遠い球場でも撮れます。
換算300mm前後までのレンズなら、外野は小さくしか写りません。その場合は、次のどれかを下見の段階で決めておくと迷いません。
- 外野に近い場所を探しておく
- 外野は狙わず、内野中心に撮ると割り切る
- 小さく写るのを承知で撮り、帰宅後にトリミングで拡大する
時間に余裕があれば、太陽の位置も見ておきます。太陽を背にして撮れる側なら、選手の顔が暗くなりにくくなります。
また、大会によっては撮影できる範囲が決められていることがあるので、案内の掲示や大会の決まりも確認しておくと安心です。
この4つを、試合が始まる前に頭に入れておく。それだけで、試合中の動きに迷いがなくなります。
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実例:県大会で初めての球場に行った日
ここからは、前半の下見を実際の遠征でどう使ったか、私の体験をお話しします。
冒頭の写真の球場が、まさにこの日です。それまで一度も撮影したことがない、県内の球場でした。

梶原(管理人)
やはり初めてということもあって、「うわぁ、どこから撮ろうか」となりました。
ここから撮って見やすい写真になるかな、反対側から撮ろうとするとこんなに離れないといけないのか……。
そういうことを、その場で一つずつ確かめていきました。
試合が始まってから考えていたら、かなり撮影のタイミングを逃していたと思います。
この日の結論は、次のようになりました。
| 場面 | 撮影位置 | 条件 |
|---|---|---|
| 攻撃 | 自陣(三塁側)のフェンス越し(初回のみ一塁側から撮影) | 切れ目がなく、フェンスの白い模様が写り込んだ |
| 守備 | バックネット寄りのスペース | 少し余裕があり、遮るものが少なかった |
| 回によって | その反対側の同じようなスペース | 同じような条件の場所を見つけて使い分け |

同じ県大会の球場で、一塁側のフェンス越しに打席を撮った1枚です。中央にフェンスの白い模様が写り込み、思ったようには撮れませんでした。
ポイントは、攻撃時の場所が理想的ではなかったことです。一塁側のフェンスには切れ目がなく、金網越しに撮るしかありませんでした。
使ったのはα6600+SEL70-350G(換算105〜525mm)、シャッタースピードは1/1000秒です。
金網に対しては、レンズフードを網に当て、換算525mmの望遠端で撮ることで、写り込みをできるだけ抑えました。
それでも上の写真のように、白い模様が残ってしまうことはあります。
結局この日は一塁側から撮影したのは最初の1回の攻撃時だけでした。守備になって三塁側に移動する距離も長く、最後まで撮影することが難しい場所でした。
なので、最終的には攻撃も三塁側からバッターを撮影しやすい位置で撮り続けることにしました。
下見の目的は、ベストな場所を見つけることだけではありません。「ここしかない」と早く決めることも、同じくらい大事だと思っています。
下見をしても、撮ってみないと分からない
正直にお伝えしておきたいことがあります。下見だけでは分からないことがあります。
県大会のときも、事前に1周して確認はしていました。それでも、攻守交替のときに移動が間に合うかどうかまでは、やってみないと分かりませんでした。

梶原(管理人)
その県大会の1回裏、守備の写真を撮ろうと反対側へ回ったら、通路が思った以上に遠回りで、最初のアウトに間に合いませんでした。
下見のときは「行けそうだ」と見えていた距離です。
それ以降は、攻守交替で反対側までは行かず、いま撮れる場所から撮ると決めました。
歩けるかどうかと、40秒で歩けるかどうかは別の話だと分かった日でした。
だから私は、序盤の何回かを試しに使います。実際に撮ってみて、実際に移動してみて、「これは難しそう」と感じたらすぐに変えます。
下見はあくまで候補を絞る作業で、最終的な答えは試合が始まってから決まります。
⚠️ 重要ポイント:移動しない判断も必要
応援席が混んでいたり、移動の経路がほかの方の前を横切ることになったりする場所では、無理に動かず、その場で撮り続けます。
撮影のために周りに気を使わせては意味がありません。動けない前提で、その位置からできることを考えます。
フェンスが高い球場で「撮影台があれば」と思った日
この県大会の球場では、いくつも制約がありました。フェンスに切れ目がない。応援席のスタンドが短い。どこから撮っても、何かしら遮られる状況です。
そのとき思ったのが、フェンスはそこまで高くなかったので、撮影台があればよかったということです。
台に乗って数十センチ高くなるだけで、フェンスの上から撮れるようになり、金網が写り込まなくなるはずでした。
条件にしたいのは、高さよりも折りたたんで片手で持てることです。撮影中はカメラとレンズで両手がふさがるので、荷物になるものは結局持たなくなるからです。
ただし、私はまだ導入していないので、実際に使ってどうだったかはお伝えできません。今後の課題として考えているところです。
⚠️ 重要ポイント:台を使うときは周囲への配慮を
高い位置から撮ると、後ろにいる方の視界をさえぎるおそれがあります。
最後列や通路の端で使う、混雑時は使わないなどの配慮が必要です。
会場によっては持ち込みや使用が制限されている場合もあります。
不安なときは、主催者やチームに確認してから使ってください。
まとめ:遠征試合の撮影は、2時間前に着いて1周する
初めての球場で最初にやることは、どちらのベンチかを確認して、外周を1周することです。
5分ほどの1周があるかないかで、試合が始まってからの判断の速さが変わります。
- ✅ 試合開始の2時間前に着く。前の試合があれば見え方を確かめる
- ✅ まずどちらのベンチかを確認。一塁側と三塁側で見え方が違う
- ✅ 1周して4つを見る。応援席・座れる場所・フェンスの切れ目・外野までの距離
- ✅ 外野を狙うなら換算400〜500mm級。届かなければ場所か狙いを決めておく
- ✅ 下見は候補を絞る作業。答えは序盤に試しながら決める
遠征先の球場は、また使うことがあります。一度歩いておけば、次に来たときは下見が要りません。
次の遠征では、到着したらまず自分たちのベンチがどちらかを確認し、その足で外周を1周してみてください。
本記事は2026年現在の管理人の実体験に基づく内容です。カメラや機材の仕様は変更になる場合があります。最新情報はメーカー公式サイト等でご確認ください。撮影可能な範囲や機材の持ち込みルールは、会場・大会によって異なります。移動や機材の使用にあたっては、主催者や施設の指示に従ってください。
※掲載写真は、個人が特定できないよう加工しています。

